MBPロゴ

人に喜ばれることが一番大事。店長から未経験でエンジニアに挑戦して感じた共通点

元飲食店の店長、使ったことのあるオフィス機器はほぼ電話のみ――そんな西村 彩乃(にしむら あやの)が異職種の転職先に選んだのは、IT業界でエンジニア、そしてMBPジャパンでした。 現在はプロダクト開発部で大規模プロジェクトのテスト業務などを担っている彼女が、完全未経験から現在のポジションを得るに至るまでの軌跡を辿ります。

育休明けで時短勤務ながら、周囲の協力を得て奮闘中

MBPジャパン プロダクト開発部に所属する西村 彩乃(以下、西村)は、2020年7月に育児休業から復帰しました。 クライアント案件の受託開発チームの一員として、時間短縮勤務で働いています。

大規模プロジェクトである予実管理システムの構築に対して社内15名ほどのチームで取り組むなか、彼女はテストフェーズの業務を担当しています。

西村 「社外の中国のメンバーとも協力しながら、プログラミングした成果物を結合した段階でちゃんと動くかどうかテストを行うのが私の仕事です」

MBPジャパンは中国のSI(システムインテグレーション)企業の日本法人として発足した経緯から、中国のグループ企業に多くのメンバーが在籍しており、協力してプロジェクトを進めることがあります。

西村は時短勤務中のため、一週間でこなせる分量のタスクをチームリーダーから割当てられたうえで業務に取り組んでいます。

西村 「1年ぶりの社会復帰となりますが、それまで手を動かしていなかった分、一度憶えたプログラミングを忘れてしまっている部分が相当あって…。 早く取り戻せるよう、通勤電車のなかでは技術書を読んで勉強しています。

育児との両立については、リーダーをはじめ周囲のメンバーが『子どもの具合がもし悪くなったら遠慮なく言ってね』と声をかけてくれるなど、協力いただいています。

業務の分量は無理のない範囲を割り振っていただけるため、残業することなく子どもを時間通りに迎えに行けていますね」

チームの一員として活躍している西村ですが、当社へ入社するまでは飲食店で6年間勤め、店長まで経験。プログラミングはもとよりオフィスワークの経験もありませんでした。

西村 「人と接するのが好きで、食べるのが好きで(笑)、まかないの食事が付くなどの理由で飲食業界に就職しました。

働いていた店舗は小さいお子さんのいるファミリー客が多く、『お姉ちゃんのいるお店に行きたい』とわざわざ私に会いに来てくれる子もいました。 顔を覚えてリピートしてくださるのが嬉しかったですし、お客様に喜んでいただけることにやりがいを感じていましたね」

やりがいを感じていた一方で、「ずっと続けていくには厳しい」と感じた始めた西村。 手に職をつけたいと考え、違う業界への転職を考えるようになります。

IT業界に将来性を感じ、未経験からプログラミングスクールへ

西村 「やりがいを感じる一方、スキルが積み重なる部分が少ないと感じるようになりました。

新しく入ったバイトの方でも短期間で一通りの仕事ができるようになるのを見て、キャリアを積んでいても『私にしかできない仕事』があまりないことに気づいたんです。

また、慢性的な人手不足でお店が回っていない状況も重なって辛くなり、飲食業界以外への転職を考え始めました」

そんな折に耳にしたのが、小学生へプログラミング教育が必修化されるニュース。

IT業界に将来性があると感じた西村は、プログラミングスクールへ入学。3か月間Javaを勉強しました。

西村 「何のプログラミング言語があるのか違いもよく分からず、HTMLも知らず、スクールの方におすすめされるがままにJavaを勉強しました。

最初は何をやっているのかまったく意味が分からず、苦労の連続でした。 でも、親や友人に『私はプログラマーになるの、かっこいいでしょ』と吹聴して自分を追い込んでいたので(笑)、がんばりましたね。

スクールに通いながら企業の合同説明会へ参加し、ITがどんな業界で、世のなかにどんな会社があるのか、次第に分かるようになっていきました」

就職活動を進めるなかでスクールの営業担当者から紹介されたのが2社。MBPジャパンともう1社でした。

西村 「MBPジャパンに決めた理由のひとつは、研修制度が充実していたことです。

私は飲食業界での経験しかなかったので、使用していたオフィス機器は電話くらいで、メールを送ったこともほぼなく、名刺の渡し方すら知りませんでした。

ビジネスマナーの研修を受けられるのはとてもありがたかったですし、さらにSQLやJavaに関する研修も受けさせていただいて。そこまで研修制度の整った会社はなかなかないですね」

研修制度に魅力を感じた西村は、MBPジャパンの募集に応募します。

最初の面談では、建物が高くて大きい本社のオフィスビルに入ること自体が初体験で、ガチガチに緊張していました。

西村 「面談の担当者が優しくてフレンドリーだったので、緊張はすぐに解けました。本社に訪問して社内の雰囲気も良いと感じ、それでMBPジャパンへ入社を決めました」

不安でいっぱいだった、初めてのお客様先常駐

入社後研修を終えた後は、お客様先に常駐して業務を行うことになった西村。未経験からのスタートに、不安は当然ありました。

西村 「同期入社の社員と同じお客様先に配属だったため、その点は心の支えになりました。それでも、お客様先へ常駐している間はずっと不安が拭えなかったです。

何が分かっていないのかも分からない状態で、頭の中は真っ白。同期と相談したり、調べたりしながらひとつひとつタスクをこなしていました」

この企業での常駐案件は4か月で終了。その後の1か月は、次の常駐先企業の担当者と面談を行いつつ、空き時間は自社での学習期間に充てました。

西村 「勉強のために、ポケモンのキャラを購入できる簡易的なECサイトを自作しました。 『こんな機能があればいいな』と自分で考えながら画面を作ってみたり、ショッピングカートのフォームを作ったり。 また、オンラインでプログラミングを学習できるサイトでも勉強していました」

学習期間中の教育担当は当時の取締役。「偉い人の席にいたので最初は行きづらかった」ものの、西村は積極的に質問をし、疑問点を解消していきました。

西村 「同期に相談しつつ自習を行いましたが、同じレベル感の者同士なので解決しないことも度々で。 だから勇気を出して『偉い席』へ聞きに行っていたのですが、嫌な顔をされることもなく親切に教えてくださいました。

次の業務に備えて力をつけていった西村。その後はまた別の企業へ常駐することになります。

西村 「次の勤務先はサポート体制がしっかりしていたこともあり、質問もしやすく、不安も徐々に薄れていきました。スムーズに仕事をこなせるようになっていましたね」

接客業と変わらない、本質は「お客様に満足してもらうこと」

西村がMBPジャパンに入社しておよそ2年が経ちます。

周囲のメンバーと接してきたなかで、彼女が当社に対して抱いている印象は「自由な会社」です。

西村 「年齢や勤続年数に関係なく、ミーティングなどで意見を言い合える雰囲気のある会社だと感じています。

良いアイデアは年次にかかわらず採用してもらえますし、若手でも意欲のあるメンバーは重要な仕事を任せてもらえています。 何かしらの課題があれば良くなるように変えていこうという気概が感じられて、私も働きやすいです」

育休から復帰したばかりの西村の当面の目標は、「育休期間中に忘れてしまった分のスキルを取り戻すこと」です。

西村「しばらくは時短勤務になりますが、早くフルタイムと同じ量のタスクをこなせるようになりたいです。 そのためにはスキルアップしないことには始まらないので、当分の私の課題はスキルアップですね」

飲食業界から未経験でエンジニアへと大きくキャリアチェンジした西村は、業界の違いよりもその共通点にこそ本質があると感じています。

西村「IT業界での仕事と飲食業での接客とでは、大事な部分はあまり変わらないと思っています。

接する頻度こそ異なりますが、本質はお客様にちゃんと満足してもらうこと。その意味では同じです。 だから、種類こそ違っていても私のやりがいは変わっていません。雑な仕事は絶対にできませんし、お客様に喜んでいただくことが一番大事です。

それを意識しているなかで、お客様から『正確でスピード感があるよね』などとお褒めの言葉をいただいたときには、とても達成感を感じます」

初めての配属時に抱いていた不安感はだいぶ落ち着き、仕事も手に馴染んできた西村。

接客業で得た経験を活かし、今後も「お客様に喜ばれる技術者」としてMBPジャパンで活躍してくれることを期待しています。

\ SNSでシェアする /