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「良い開発ベンダ」を目指して──データ連携スペシャリスト庄司の挑戦

お客様と共に発展するためには、コンサルティング部門が必要──2020年で設立15年を迎えるMBPジャパン。 15年間にわたりSI事業を中心に成長を続けてきた当社が、新たな一歩を踏み出そうとしています。 コンサルティング事業の企画者である、常務取締役の庄司 吉徳(しょうじ よしのり)が、立ち上げの経緯と今後の展望を語ります。

サイコロを1000回振り、データ分析することが普通だった少年時代

▲ データ変換パッケージ開発当時のメンバー

MBPジャパン 常務取締役 庄司吉徳(以下、庄司)は、幼いころから”データ”に対しての興味が人一倍強かったそうです。

庄司 「小さいころからデータを集めて分析するのが好きでした。

小学生の時、算数の授業でサイコロの各目が出る確率が1/6と習ったときに、家に帰ってさっそく本当にそうなるのかをサイコロを1000回振ってデータをとったんです。

自分にとっては普通のことだと思っていたのですが、この話をするとみんなびっくりします。 ちょっと変わっていたのかもしれません」

幼いころから数学やデータ分析が好きだった庄司。「分析したデータを社会の役に立てたい」と考えるのは、ごく自然なことでした。

大学院では霞ケ浦の水質データを統計的手法で分析し、水質の傾向を予測する研究を行いました。

庄司 「大学4年生の時、友人に環境科学という興味深い分野があるから一緒にそこの大学院に行かないかと誘われたんです。

環境科学は各種データを分析して将来を予測するという実学的で社会意義のあるテーマもあり、ぜひやってみたいと思い進学しました。

現代の機械学習やディープラーニングをはじめとした解析環境を考えると当時はとても稚拙な研究でしたが、 データドリブン的な考え、つまりデータを活用して社会に貢献するという私の仕事に対する原動力はこの研究を通じて培われました」

大学院卒業後、大学院の仲間の多くは研究を続ける道を選びましたが、勉強したことを実社会で役立てるべきだと考えていた庄司は、自然な流れでIT業界に入りました。

入社後は、データ活用製品の開発に情熱を注ぎます。数多の製品を世に送り出し、成長させてきました。

庄司 「IT業界ではキャリアの大半をミドルウェアパッケージの開発技術者として過ごしてきました。

デファクトスタンダードのファイル転送、データ変換、EAI製品などの開発に携わりました。 特にデータ変換パッケージについては、私自身が製品の企画を行い、設計から実装、テストまですべての工程に携わったので非常に思い入れがあります」

初年度はわずか数ライセンスしか売れなかったこのデータ変換パッケージですが、 多くのお客様のニーズ、データ活用に関する課題などを直接ヒアリングし、製品をどんどんブラッシュアップするという正のスパイラルで成長を続けていきました。

現在では、1700社を超えるお客様、年間200ライセンスを超える製品にまで成長しています。

パッケージ製品の限界──「良い開発ベンダ」の必要性

庄司 「私はパッケージ開発を通じてお客様の業務の改善に寄与するという仕事にやりがいを感じていましたが、一方で限界を感じるようになってきました」

パッケージ製品に感じた「限界」。 それはIT技術の進歩により、技術の選択肢が大幅に増えたことによるものでした。

庄司 「IT環境はこの10年でハード面、ソフトウェア面で劇的に進化をしてきました。

クラウド環境の登場は、ハード面におけるシステム構築にかかる時間やコストを従来から大幅に改善しました。 Webアプリに代表されるシステム開発も、各フレームワークのエコシステムやDevOpsを実現する各種ツールの充実により、生産性、品質が向上しています。

今までであれば自社開発が必要だった機能についても、多くのオープンソースやWebサービスが登場し、これらを利用するという選択肢が増えました。 AIですら、オープンな開発環境を使うことで、誰でも容易に活用することができるようになっています。

では、すべての方がこれらの恩恵を活用してシステムを構築できるかというと、残念ながらそうではありません。 ほとんどの方はやはり開発ベンダに開発を依頼しなければならないでしょう。

技術の選択肢が大幅に増えた今、いかに良い開発ベンダに巡り合えるかどうかが、良いシステムを構築する鍵になります」

では、「良い開発ベンダ」とは何でしょうか?

庄司 「お客様の課題に対し、ともに考え、データ活用に関する深い造詣を持ち、適切な技術を組み合わせて、高品質、高機能、低価格なシステムを提供できるベンダだと考えております。

データの重要性は、収集能力の向上、AI技術の発達によりますます高まっており、データの活用はシステムの存在意義そのものです。 技術についても日々調査や研究を行いつつ、それでも新しい技術が必要な場合は、十分に調査を行った上で積極的に採用する。

このようなコンサルティング力、技術力、積極性、柔軟性を持つベンダが必要だと考えていました」

一つのパッケージの開発、拡販を通した部分最適ではなく、要件定義から入りシステム全体を構築するような事業を行いたいと考えていた庄司。

そんな折にMBPジャパンからオファーが届きます。 自分の考える「良い開発ベンダ」を実現できるかもしれないと考えた庄司は、入社を決意しました。

コンサルティングの上で大切にしていること

「良い開発ベンダ」になるためにコンサルティング力の強化が必要だと考えた庄司は、MBPジャパンにコンサルティング部を立ち上げます。

庄司 「当社のコンサルティング事業で大切にしていることが2つあります。

ひとつは、当たり前ですが、お客様のためにシステムをつくることです。 要件定義フェーズでは『お客様が本当に実現したいことは何か?』を、お客様と一緒にとことん考えて、ご満足いただけるシステムを目指します。

また実装フェーズにおいては、可能な限りアジャイル開発を提案しています。 お客様の求めるシステムと実際に出来上がるシステムが乖離しないようにするためには、イテレーション毎にお客様のフィードバックを反映していくことが必要という考えからです」

そして、特定の技術、製品に固執しないこと。

使い慣れた技術、得意な技術に固執してしまうと、選択の幅を狭めてしまい、システムの実現に最適な提案にならない可能性があるためです。

庄司 「もちろん、使い慣れていない技術にはリスクが伴います。継続的に新しい技術を習得するコストもかかります。

しかし、そのリスクやコストを十分な調査、技術力でカバーするのが開発ベンダの役目です。 その姿勢が結果的にエンジニアの成長にもつながっていきます」

お客様と一緒に考え、一緒に良いものを作り上げていく。この考えは、庄司がメンバーに繰り返し伝えてきた「HRT」の心が影響しています。

庄司 「『HRT』とは、謙虚(Humility)、尊敬(Respect)、信頼(Trust)。この価値観をチーム、お客様で共有しているんです。

IT業界に限った話ではありませんが、チームでよい仕事をするためには活発な議論が必要です。 議論から良いアイディア、目指すべき方向性、実現に向けた課題などが明確に見えてきますが、HRTが根底にない議論は、チームを疲弊させてしまうだけです。

相手を尊敬、信頼し、謙虚に接する。このような人間関係がチームを円滑にし、良い仕事ができるのだと確信しています」

永遠に生きるかのように学べ

▲ 最近はPythonを活用したAI・ディープラーニング技術に夢中

MBPジャパン コンサルティング事業にかかわるコンサルタント、技術者はDX推進事業部に所属しています。

MBPジャパンのコンサルタントサービスは、「お客様がDXを実現する」―― すなわち、従来なかった製品やサービス、ビジネスモデルを生み出し、プロセスを再構築し既存ビジネスに生産性の向上・コスト削減・時間短縮をもたらすこと。 そして業務そのものを見直し、働き方に変革をもたらすためのシステムを構築するサービスです。

すべてのお客様にご満足いただけるように、事業の拡大と技術力の向上に力を入れていきたいと話す庄司は、自身もエンジニアとしてまだまだ学びたいことがたくさんあるようです。

庄司 「私が大事にしている『永遠に生きるかのように学べ』という言葉があります。ガンジーが言ったとされる言葉ですが、定かではありません。

IT業界はドッグイヤーを通り越し、今やマウスイヤーも通り越すほど技術のトレンドが推移しています。 Qiitaの記事だと1年以上前の記事は警告が出るくらいです。 なので、現代のエンジニアもこの心構え・習慣が求められると考えております。

といっても、必要というよりは楽しいから、好きだからという動機で学んでいるエンジニアの方が多いと思います。

現在たまたま常務取締役という役職を拝命しておりますが、私も一エンジニアとして技術の習得に努めています。休みの日には今でもプログラムを書いていますが、単に好きだから、楽しいからというのが大きいですね」

2020年、これまでのビジネスから新たな一歩踏み出したMBPジャパン。 今後どのように変化していくのか──変革はまだ始まったばかりです。

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